2011年12月27日
第二回らくごよったり on お江戸日本橋亭
春風亭柳好、三遊亭歌武蔵、柳家甚語楼、三遊亭金也の四人の会! その第二回目の「らくごよったり」が、お江戸日本橋亭で開催されました。 1.手紙無筆/古今亭朝呂久 何度か聴いた朝呂久くんの『手紙無筆』です。 喋るスキルは、もう前座を脱出している朝呂久くんですが、 今回のようにリズムが合わない、客の反応と合わないと、 それを自分では、修正できません!二つ目の課題ですね。 2.安兵衛狐/三遊亭歌武蔵 順番が… 本来は、甚語楼の後のハズなのに、歌武蔵登場!! ネタは、『安兵衛狐』ちょっと珍しい噺です。 五軒長屋に住むヤモメ五人。三軒長屋+二軒長屋の構成です。 三軒同士は仲がよく、二軒同士も仲が良い。しかし!! 三人と二人は、どうも馬が合わないのでした。 そんなある日、三軒長屋の三人が湯島の梅を観に行くことになり、 断るだろうけど、二軒長屋にも声を掛ける。 声を掛けられた源兵衛は、憎まれ源兵衛と呼ばれる天邪鬼! 梅なんて観に行かない、俺は墓を観に行くと言って墓場へ。 そして、そこで若い女性の墓を見付け一人酒盛!! その墓は、塔婆が傾きシャレコウベが表面に見えていた。 それを源兵衛が持参した酒で回向をする。 すると… 回向された墓の主、若い美女が幽霊になって源兵衛に恩返し! その噺を聞いた長屋の隣の安兵衛が、二匹目のドジョウを狙って墓へ。 しかし、そんな都合の良い墓は見つからず、代わりに罠に掛かった狐と、 それを皮屋へ売り払おうとする狩人と出会い、皮を剥がれてる狐を、 可哀想だと安兵衛が狩人から買い取り、狐の命を助ける。 そうしたら、この狐が安兵衛の元に恩返しに… 源兵衛には幽霊、安兵衛には狐の女房“のようなもの”が現れたのに、 三軒長屋のヤモメ三人には、全く女性が寄って来る雰囲気もない。 そして、嫉妬に狂って怒った三人は、安兵衛の女房の正体を探るのだが・・・ そんな、ちょっとだけ『野ざらし』テイストな噺が『安兵衛狐』 私は、『野ざらし』が断然好きです。 3.火焔太鼓/渡辺正行 シークレットゲストで、コント赤信号の渡辺正行さんが登場!! 明治大学の落研出身の渡辺さんなので、それなりにできていました。 が! ネタを覚え立てで、手探りの客前披露でしね。『火焔太鼓』に35分を要しました。 流石に、この噺を20分以上聞くのは、辛かったです。 あと、変なクスグリやハメ事はないのですが、 喋るリズムが、長年の今時のお笑いなんですよねぇー 20分以下で出来るようになり、リズムが古典落語になれば、 普通の真打に負けない『火焔太鼓』になります。 どこまで仕上がるのか?半年後くらいに聞きたいです。 4.時そば/柳家甚語楼 凄く良かったです。この日の会の一番のデキでした。 なんせ、蕎麦を食べる仕草が、完璧です。 特に、不味い方のうどんのような蕎麦を食べる仕草は最高!! 5.味噌蔵/春風亭柳好 超~ケチの噺です。柳好さんのホンワカな雰囲気に、 イマイチ合わない噺に思えたのですが、意外に似合うのです。 この噺を20分以内で聴いたのは初めてでした。 6.井戸の茶碗/三遊亭金也 トリネタですが、ここまでが長くて、ちょっと疲れました。 金也くんの『井戸の茶碗』は、オーソドックスにできてはいました。 しかし、先に聴いた談幸さんのに比べると、キレが足らない感じでした。 高木作佐衛門と、千代田卜斎のキャラも弱かったです。 さて、第二回「らくごよったり」の点数は、80点。
Posted by fflsqkxdll at 05:18│Comments(0)