2012年03月01日
プラモデルの特異性
プラモデルというのは特異な趣味だ。 多くの玩具と違って、売っているのが完成品ではない。 完成した模型で遊ぶこともあるが、基本的には「作る」ことが主となる。 よって一般的には、「組立て済み」より「未組立てのキット」の方が高価で取引きされる。 だから同じ模型であっても、ミニカーやブリキトーイとは違う。 むしろ油絵を描くための絵具のような存在だ。 プラモデル(キット)は「作る」という目的のための一つの手段だが、 趣味の世界では、往々にして手段が目的に変わってしまうことがある。 例えば「写真を撮る」という目的の手段であるはずのカメラが目的に変わってしまい カメラを収集する人がいる。 ゴルフ・クラブや釣竿のコレクターも同様だ。 プラモデルのコレクターもいる。 「作る」ことを趣味としているモデラーには、プラモデルのコレクターや コレクターまで行かない「積んどくモデラー」は本来のプラモデルの 楽しみから外れていると言えるが、他人に迷惑をかけない範囲で楽しむなら 立派な趣味と言えると思う。
Posted by fflsqkxdll at 16:15│Comments(0)